TWのシルバーレインに居る香坂・桜空のブログ。
興味ない方はブラウザバック。
リンクは銀雨関係者に限りフリーで。
<< 乙女バトン main 学校辞めるらしいです。 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

 - -
曇り空
重傷で戦場を去る時、感じた事。
戦場でのある種捻じ曲がった別の形のレーゾンテートル。
「…意味がないのに」

薄曇の空。前線で傷ついた人たちが次々と担架で陣地へと運ばれていく。


「戦えなければ、意味がないのに」


気がつけば、皆が向かう方向ではない方向――逆進軍阻止の方向へと向かっていて。
高揚感だけではない別の感情が入り混じりながら戦って。傷ついて。


「戦うことに、意味があるのに」

痛みはほぼ無い。元々あまり痛みは感じないから。
ぬるり、とした不快感があるから血は流れているのだろうけれど、
担架って揺れるんだーなんて場違いなことを考えながら、雨が降りそうな空を見つめる。
痛みはないから今笑って大丈夫です、と笑顔で言って再び戦場へ走り出すことは簡単だろうけれど。
幼馴染に本気で泣かれるだろうかとか、大好きな人が戻ってきた時にどんな顔をするかとか、
背中合わせで戦った友人や、結社の仲間のことがふとよぎって、結局大人しく担架で運ばれることになった。


「戦って、盾になって、道を切り開いて、
それでなきゃ、あたしでいる意味がないのに」


戦場の匂いが遠ざかっていく。戦場から切り離される。
守りたいのに、守らなきゃ。守りたいと思ったから、あの方角へ向かったのに。
失いたくないと思える大事なものが、増えたから、だから。なのに。


「戦えないあたしが、あたしの、意味なんて」


騒がしい喧騒の中、運んでくれたメディックの人たちにはそんな呟きなんて聞こえないだろう。
運ばれていく中で、あたしはまたみんなの前で笑えることが出来るのかと、自問自答を繰り返していた。
23:08 閑話休題 comments(0)
スポンサーサイト
23:08 - -
comment

message :